未来の田舎プロジェクトは、地域拠点(隼Lab)・行政・金融機関が、企業とともに大きく9つのテーマに沿って、地域の課題解決に取り組むプロジェクトです。企業が持つアイデアやテクノロジーを、地域のコミュニティと掛け合わせ、持続可能な未来の田舎づくりに向けた、実証実験や地域を絡めた仕組みづくりに取り組みます。コミュニティ複合施設として企業と地域コミュニティをつなげる役割をはたす「隼Lab.」を起点に、八頭町、鳥取銀行も推進体制に加わり、プロジェクトに参画する企業を多角的にサポートします。地域の拠点、行政、地域金融機関が一体となって、外からの企業を地域に受け入れることで、テクノロジー×コミュニティを軸とした地域の課題解決、未来の田舎づくりに挑みます。
実証実験を検討している企業とともに、八頭町(行政)・隼Lab.(コミュニティ拠点)・鳥取銀行(金融機関)のプロジェクトサポートチームが、地域連携や地域の合意形成、規制緩和、特区申請、金融サポートなどプロジェクト推進にあたり必要なサポート支援をおこない、地域のコミュニティと企業のテクノロジーを掛け合わせ課題解決に取り組みます。
農業や林業などの一次産業、製造業や建設業などの二次産業をはじめ、地域の様々な産業は経済を循環させることはもちろん、地域で暮らす人々の雇用の場も担っています。時代の変化に合わせ、地域の産業をアップデートさせていくことで、経済や雇用の場を守り、新たな地域の価値を作っていきます。
フリーランスやリモートワーカーなどの場所にとらわれない働き方や、起業など、仕事のあり方やワークスタイルの多様化が進むなか、まだ地域によっては、新しい働き方を受け入れる環境が整っていなかったり、理解が遅れているという現状もあります。多様な働き方を受け入れ、地域で働く選択肢を増やし、働きがい・生きがいを感じられる地域をつくります。
交通や配送、住居や買い物といった日常生活まで、様々な面で新たな仕組みを作り直すことが必要となってきました。ロボットやAIをはじめとするテクノロジーとの共生やこれまでの考え方に囚われない新しいアイデアを取り入れることで、豊かな地域での生活を守ることができます。
心身が健康であることは全てにおいての基盤となります。高齢者や障がいを持つ人、また病気になった場合や、妊娠・出産などでサポートが必要な場合、周りに頼れる環境や制度が整っていることも、安心して暮らすために必要です。誰もが健康な心身であることを目指せる地域をつくります。
少子化、核家族化、一人暮らし世帯の増加などが進み、これまで成り立っていた地域のコミュニティが希薄化し、日常的に助け合い見守りあう関係性が失われつつあります。時代が変化する中で、これからのライフスタイルに合う形で、新たなコミュニティのあり方やその仕組みを考え、一人一人の生活を豊かにするコミュニティの醸成に取り組んでいきます。
コミュニティの希薄化がすすむ現代では、子育てが親だけに依存しやすく、様々な障壁があります。子どもを育てながらでも、親が働きがいのある仕事を続けられたり、また子どもも親だけでなく様々な大人に見守られながら豊かに育つことのできる環境や仕組みづくり。またそれを支える保育の現場の課題解決。様々な面から、子どもを育む地域作りに取り組みます。
新しいことや、自分の興味関心に沿って学ぶことは、子どもはもちろんあらゆる年代にとって生きがいを感じ自分らしい生き方を見つけるために欠かせないことです。地方は「刺激が少ない」と思われがちですが、都市部にはない豊かさもあります。VRやプログラミング、ICTを活用した授業の展開など、最先端のテクノロジーと教育との掛け合わせで新しい教育に取り組みます。
豊かな自然環境は、貴重な地域の資源です。そして、人々の日常生活のあり方によって影響を受けやすい存在でもあります。ゴミの減量化や、アップサイクルによる資源の再利用、環境に配慮した製品を選ぶなど、一人一人の行動が未来の環境を守ることにつながります。地域をあげて環境資源を守る、そのためのアイデアや仕組みづくりに取り組みます。
災害に地域全体で備え、一人一人の災害に対する知識も蓄えておくことで、実際に災害が起きた時に最小限の被害に抑えることができます。避難時に助け合えるコミュニティやその仕組みを日常的に作っておくことも重要です。また、ドローンなど最新の技術を使った災害支援や被害状況の把握など、テクノロジーの力で人の命を守ることもできます。