鳥取県八頭町にある「隼Lab.」は、閉校となった小学校の校舎を活用し、2017年12月に誕生しました。行政、民間企業、地域金融機関が連携し、持続可能な未来の田舎づくりの拠点となる場として設立した、“コミュニティ複合施設”です。 3階建ての校舎内には、カフェ、地域住民の活動拠点、福祉サービスの拠点、コワーキングスペースやシェアオフィスなどのワークスペースなど、地域の暮らしから産業やビジネスといった様々な機能が同居しています。隼Lab.自体が様々な機能を持ち、0歳から100歳まで、様々な世代・立場の人々が集う”新たな地域の拠点”となることで、多様なコミュニティがゆるやかに交わり合う「未来の田舎」づくりに取り組んでいます。
1Fは、地域の内外から人々が集い憩うカフェがあります。年間約3万人の来客数があり、地域住民や隼Lab.の利用者はもちろん、地域の外からも子育て世代や若者を中心に人気です。また、高齢者の福祉活動に取り組む地域住民による委員会の活動拠点や、県の看護協会が運営する訪問看護ステーションもあり、地域の福祉拠点としても重要な役割をになっています。毎週火曜日には、地域のご高齢者が集まり、体操やレクレーションなど、健康づくり・介護予防に取り組む活気でにぎやかです。
2F・3Fには、フリーアドレス席のコワーキングスペースと個室のシェアオフィス、2種類のワークスペースがあります。2021年12月時点で、コワーキングスペースの会員・シェアオフィスの入居企業は、合計44社。平日は常に60名以上が働くビジネス拠点となっています。
入居企業は、ITやデザイン、EC、ドローン、自然エネルギーなど様々な業種です。ネットショップの運営をサポートする企業が地域の農業や製造業の販売を手伝ったり、ドローン事業を展開する企業が農業や林業にドローンを活用するサポートを行ったりなどといった展開も始まってます。
私たちは、田舎が抱える多くの地域課題の根本には、「コミュニティの希薄化」があると考えています。これからの地域に必要なのは、人口が減っても、少子高齢化が今以上に進んでも、多様な人々がゆるやかに交わり合い、時に助け合える「コミュニティ」が醸成される場所や仕組みです。隼Lab.は、コミュニティを再編・醸成し、様々な地域の課題解決に取り組むことで持続可能な未来の田舎づくりを目指しています。
毎週火曜日は地域のご高齢者が集まり、介護予防や健康づくりに取り組む福祉の拠点になっています。
空き家バンク・移住の相談窓口を隼Lab.に開設。町内への移住希望者を受け入れ、人口増に貢献しています。
入居企業によるプログラミング教室やドローンの体験会など、子供にとっての新たな教育の場を定期的に開いています。
地域行事には隼Lab.も参加し、敷地内の草刈りは入居企業と地域住民が一緒に行っています。地域と企業の交流を促進しています。
地域産業と隼Lab.入居企業の協働や、入居企業が事業の一部を住民に委託するなどのコラボレーションも生まれています。
マーケットや、ワークショップなど隼Lab.では年間100件以上のイベントを開催。人々が集う場所となっています。
株式会社シーセブンハヤブサは、鳥取県八頭町の新たなまちづくり事業を推進する事業会社として6社の出資のもと設立され、官民一体となり取り組みを進めている「隼Lab.」の運営・活性化を担っていく会社です。「日本の未来のモデルになる田舎をつくる」をミッションとしており、地域の価値の最大化、新たな産業や人材を生み出すことに取り組んでいます。